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4-29

宝満堂

Houmando

古美術・茶道具・明治工芸

重要美術品 石山切 伊勢集断簡

「石山切」は、三十六歌仙の家集を集成した 「本願寺本 三十六人集 』のうち、「伊勢集」と「貫之集下」の断簡である。『本願寺本三十六人集 』は、平安後期に成 立し、 白河上皇に献上された調度手本と考えられ、戦国時代の第百五代天皇・後奈良天皇より本願寺の証如上人に下賜された。もとは粘葉装の冊子本であったが、昭和4(1929)年に分割された際、本願寺がかつて大阪石山にあったことに因み、益田純翁によって「石山切」と命名された。伝承筆者 は、 平安中期の公卿・歌人で、和歌・漢詩・管弦に優 れ、歌壇の中心人物であった藤原公任【康保三―長久二(966‐1041)】とされる。本作は「石山切」のうち、平安中期の女流歌人である伊勢の家集『伊勢集』の断簡である。 伊勢に思いを寄せる男性から贈られた恋の歌とそれに対する伊勢の返歌を書写し、行頭を下げ、次に続く歌の題や事情を説明する詞書をしたためている。 端正な字形と穏 やかな連綿が特徴的な温雅な作であり、平安後期の能書による流麗な仮名書が見て取れる名葉である。料紙には、銀泥によって鳥や折枝が優美に描かれている。また、本作には、「石山切」と名付けた益田純翁の箱字形が添えられている。 鈍翁 は、三井財閥の発展に尽力した明治から昭和期の実業家で、茶人、美術品蒐集家としても名高い。その後、昭和16(1941)年に重要美術品に認定された。

宝満堂

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E-mail houmandou@m5.gyao.ne.jp
青山店

〒107-0062 東京都港区南青山2-9-2

電話:03-3402-2229

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